子猫を新しくお迎えされた方へ
ネコちゃんをお迎えしたばかりでは何かと不安やわからないこともあるかと思います。
このページではネコちゃんとの生活のために知っておいてほしいことを記載していますので、ぜひご参考にしてください。
体調管理 ~子ネコの体調不良は要注意~
おうちにお迎えし、今までと環境が変化することで、ゲリ・嘔吐・食欲不振・くしゃみ・鼻水・めやに など 調子をくずしてしまう子がいます。子猫の体調不良は命に関わることもありますので、なるべく早めの来院をおすすめします。
ゲリの場合には便をご持参ください。
混合ワクチン接種 ~子猫は2~3回、成猫は1~3年に1回~
混合ワクチンは生後8週齢で1回目、12週齢で2回目が推奨されています。成猫は1~3年に1回の混合ワクチンの接種が推奨されています。
いつワクチン接種に行ったらいいの?
- ・おうちに来てから1週間以上経っている
- ・前回の混合ワクチン接種から4週間経っている
- ・本人の食欲や便の様子などの体調に異常なし
以上のタイミングで接種させていただくことが望ましいです。今後のワクチン接種計画等、ご質問があれば、来院時に獣医師にご相談ください。
また、可能であればワクチン接種は「午前の診察時間」が理想です。ワクチンでアレルギー反応が出てしまう子がいるため、午前中にワクチン接種した後ご自宅でゆっくり様子を見られる日に接種するのが一番望ましいです。
ノミ・マダニ予防 ~最近では1年中の予防が推奨されています~
拾った子猫などにはノミがついていることも多いかと思います。
ノミがたくさんつくと、かゆみが出て皮膚を悪化させる以外にも貧血になるおそれや寄生虫の感染を引き起こす原因になる場合がありますのでしっかりと駆除をすることをおすすめしています。
また、ノミやマダニは人の服などにくっついて家の中に侵入することがありますので、駆虫後もしっかり予防することをおすすめしています。
最近では冬でも室内でノミが生存して、被害を与えるケースが報告されており、1年中予防されている方も増えてきています。
ノミ・マダニ予防には背中に滴下するタイプのお薬などがありますので、来院時にご相談下さい。
フィラリア予防 ~5月から12月まで毎月1回飲ませて予防~
フィラリアとは動物の心臓近くの血管(肺動脈)や心臓に寄生する寄生虫です。フィラリアは蚊に刺されることによって感染してしまいます。
犬でよく聞く病気で、猫では関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、近年では完全室内飼いの猫でも感染の報告が出ています。
伊丹市近辺では5月から12月までの投薬でフィラリアを予防することができます。
猫のフィラリア予防薬は背中に垂らすタイプのものをご用意しています。
同時にノミやマダニ、おなかの寄生虫も駆虫できるものもありますので、来院時にご相談ください。
生後1ヶ月未満の子猫を拾った場合
生後1ヶ月未満の子猫は自分では何もできない状態です。このまま飼っていかれるにしても、いずれ譲渡されるにしても、しばらくは誰かの手助けが必要です。病院では子猫の育て方などもご相談させて頂いています。
生後1ヶ月の目安は「歯が生えてくる」「体重が400gくらい」ですが、拾った子はやせている場合が多く、体重はあまり目安にならないかもしれません。
生後1ヶ月未満の子猫の場合、保温、ミルク、排尿・排便の刺激が必要です。
その他、順調に育っているかの確認のため、毎日の体重の測定をしてあげてください。
※自宅に先住猫がいる場合には、特に感染症の注意が必要です。
子猫は必ず隔離をして飼育し、手洗いを徹底してください。